リムブレーキからディスクブレーキへの世代交替。
ちょっと前まではリムブレーキがいい、ディスクブレーキがいいという話題で盛り上がってましたが、
今や各メーカのハイエンドとミドルモデルでリムブレーキ仕様を探すのは難しくなりました。
また、オフライン販売店でリムブレーキ仕様の高価なホイールの在庫を探すのも難しくなったと思います。
もうリムブレーキ仕様ロードバイクは歴史の中に消えていくのかもしれません。
メーカーの意図かもしれませんし、技術的進歩かもしれません。
www.sram.comより引用
ZIPP 303S
最近、ホイールでも似たような話題があります。
チューブレス(レディ)のことです。
記事を書いてる今はすでにチューブレス(レディ)ユーザーが多くなってますが、
私の周り、ロードバイクコミュニティではまだチューブレスホイールに迷ったり、チューブレスレディのホイールをチューブセッティングで使われる方も多いです。
今存在するホイールのタイプは
①クリンチャー(タイヤの中にチューブを入れる方式)
②チューブラー(チューブがすでにタイヤの中に入っていてそのタイヤをリムに貼り付ける方式)
③チューブレスレディ(チューブが入ってなく、シーラントという液体が入る方式)
この中で一般ユーザーが一番悩まれるのはクリンチャーかチューブレスレディかだと思います。
私が考えるクリンチャーのメリットとしては
①タイヤ、チューブの取り付けがチューブレスより簡単で安い
②チューブレス(レディ)より空気の漏れが遅い(特殊なチューブを除く ex)ラテックスなど)
③パンクした時に簡単にチューブを入れ替え、走行可能
チューブレス(レディ)のメリットとしては
①クリンチャーより低圧の空気圧で走ることができる
②シーラントにより、パンクしたとしてもある程度のものは自動的に補修する
「クリンチャーのメリットが多いじゃん」と思われるかもしれません。
しかし、①の「低空気圧」がクリンチャーとは比べられない差をつけるところだと思います。
じゃ、低空気圧のメリットは何のか。
①乗り心地の改善
②グリップ力増加
③リム打ちパンクの改善
④走行効率向上
などを考えられます。
チューブレス(レディ)タイヤは低圧なので当然高圧のタイヤより、力が加わった時クリンチャーよりもっと変形します。
そのため荒い路面からの振動・衝撃を吸収し、ライダーのストレスが少なくなります。
しかも、タイヤの変形量で得られるのは乗り心地だけではなくコーナリングのグリップ力増加と荒い路面での走行効率も良くなります。

高圧のクリンチャーの場合、路面の凸凹でタイヤがグリップ力を失い(反動で地面から浮くとも言えます)同じパワーでも走行効率が悪くなります。
それに比べチューブレスレディの場合は変形量が多いため、荒い路面でもより効率的に安全に走ることが可能なのです。
効率良く、早く走るために生まれたロードバイクにチューブレスレディを迷う必要は無いわけです。
しかもシーラントにより、ある程度のパンクは対処する必要もなく、シーラントが対処できない場合は簡単に使える補修キットもあります。
それでも難しい場合はチューブを入れることだってできます。
チューブレスのホイールの中ではフックレスを採用してるホイールはフックありの一般ホイールより空気抵抗すら少なくなってきます。
ホイールのタイプを変えることで安全に、楽に、早く走ることができるのです。
昔ながらの「慣れ」もいいですが、
新しい技術を体感しながら変わっていくのもいいのでは無いでしょうか。